海外での住居

海外留学するにあたって住居のことですが、様々なパターンがあります。

例えば、イギリスのセントラルスクールの様なバレエ学校なら大体は
付属の寮があるのでそこに住めますし、カンパニーなら自分で探さなければなりません。

一人暮らしなのか、ルームシェアなのか、
またはある一家の一室で仮住まいをさせてもらうのか…

付属の寮があるのは調べなくて良いからラッキーですよね。
ですが自分で家を探すとなると結構大変です。

低コストで済ますならルームシェア

＊メリット

家賃が安い。同居人がいるので孤独を感じない。
困ったことがあった時に助けを求めることができる。


＊デメリット

他人なので信用できない(物を取られる等)。
自分の好きなタイミングで料理できない、お風呂に入れない。
役割分担しておく必要あり(掃除やゴミ捨て、買い足しておく物等)。

自分の時間を大切にしたいなら一人暮らし

＊メリット

自由。他人を気にしなくて良い。


＊デメリット

家具や食器が備え付けられてるか確認する必要がある(無ければ自分で買わなければならない）
困った時1人で解決しなければならない。

ここで私の体験談を少しお話したいと思います。



初めての留学はフランスで1年間一人暮らしでした。

そのアパートは洗濯機がついていなかったので、
キャンプで使う用のかなりアナログ式の物を買ったのです。

プラスチック製で縦のドラム式の穴が2つあり、右が洗濯、左が脱水。
水を入れるのも脱水も全て手動でした。

洗濯機はバスルームに置いていたのですが、
ある日私はうっかりしていて水をシャワーで入れている時にそのまま放置してしまいました。

洗濯機から水が溢れ出し部屋の中まで水浸しになってしまったのです。

それだけでなく下の階に住んでいる方から、
天井から壁をつたって水が滴り落ちてきていると苦情のお電話までいただいてしまいました…


当時私は現地の先生にとてもお世話になっていたので助けていただくことが出来たのですが、
頼れる人が居なかったらと思うと今でも思い出す度にゾッとします。




フランスの後はスイスに4年間住んでいました。

ジュニアカンパニーに所属していたのですが、
付属の寮があったのでダンサー全員でルームシェアに住んでました。

1フロア4人ずつで、リビング、キッチン、お風呂、トイレは共有で
1人部屋が4つあり、それぞれの部屋に鍵が付いていました。

私は自分の部屋くらい大丈夫だろうと思っていて鍵をかけずに出かけていました。


するといつの間にかドライヤーやハサミが見当たらないことがあったのです。

同居人の子(外国人)に聞いてみると、
「私持ってなかったから借りちゃった」と言われました。

そういうことが何度か続き、その後は私の食べ物が食べられていたりすることが頻繁に起こりました。

「物を貸して欲しい時や食べ物が欲しい時は言ってほしい」
とお願いしてもなかなか直ることはなくて…


お金等の貴重品が盗まれたことはありません。

部屋に鍵をかけていなかった私も悪いので、
それからは必ず鍵をかけて出かけるようにしました。

外国人だからと決めつけも良くないですが、
持ち主に聞かずにこっそり持って行ってしまう人は少なからず存在します。


その他、深夜に自分が部屋で寝ている時に、同居人とその友達がクラブから
帰ってきてリビングで大騒ぎしていて寝られない。なんてこともありました。



今お話した内容はネガティヴなものばかりですが、もちろん良い面もそれぞれあります。

シェアハウスでも私の様にダンサー同士の場合もあれば、
全く別の職業の人とシェアすることもあります。

どちらかと言うとカンパニー就職後は後者の方が多いですが、
ダンサー同士で話し合ってルームシェアを借りることもしばしば。

それぞれのメリット/デメリットをまとめるとこんな感じ

自分1人の空間を求めるのか
みんなとの触れ合いを求めるのか
それらを考えた上で家探しをしてみてください。




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